コース概要

近畿大学理工学部理学科・数学コースは1949年の近畿大学理工学部開設時に発足した数学物理学科・数学コースを前身にもち、数学を専門に学べる高等教育機関として70年以上の歴史と実績を有しています。

本コースの学生定員は 1学年70名(理学科・物理学コース、化学コースの定員と合わせた理学科定員は計 225名)です。組織としては各コースが独立した学科と同等で、数学コースでは数学を専門的に学べる場を提供します。1学年から数学の専門的教育が始まります。

スタッフは全員研究の第一線で活躍している数学者です。最新の研究成果を基に充実した教育が受けられます。大学院(総合理工学研究科理学専攻・数理解析分野)も充実しています。

在学生の大半は中学校・高等学校・大学・教育産業(予備校等)の教員を目指しています。前身の数学物理学科時代から現在まで、数多くの卒業生が数学教員として活躍しています。教育関係以外の一般企業や公務員として、あるいは自営業で活躍する卒業生も多数います。(中学校・高等学校「数学」、「情報」の教員免許取得可能)

数学コースの特徴はアットホームな雰囲気とユニークな教育体制です。 1年生から少人数のゼミ等でスタッフと直接接する機会を多く設け、学生一人当たりの「教員占有時間」が長いのが自慢です。3年生が1年生の授業に出向いて1年生相手に教えることで自ら学ぶという「数学講究」(教員志望クラス)が特色です。また、理学科で以前設けていた「理数考房・算数数学考房」では、教員志望学生が主体となり模擬授業や小中学生・高校生対象の公開講座・イベント等を開いていました。

数学を愛するすべての人のために毎年11月に数学コンテストを開いています。中学生から熟年社会人まで幅広い参加者が5時間かけて数学の問題に取り組みます。無差別級ですから、現役の数学教員が中学生に敗れることもあります。